排卵を抑えるのが避妊効果の主なものですが、子宮内膜を薄くして着床を防いだり、子宮頚管粘液の性状を変化させて、精子の侵入を防ぎます。
OCには副作用があるといわれていますが、吐き気、胸が張る、頭痛、不正出血などのマイナートラブルがほとんどで、多くの場合、服用を続けていれば改善してきます。
それに対して服用することの利点(副効用も)認められています。
主な副効用
- 服用期間が長期になるほど服用中止後の妊娠率が上昇する
- 月経周期が規則正しくなる(28日周期)
- 生理痛が軽くなる
- 生理の量が減少する
- ニキビが改善する
- 子宮内膜症の改善(子宮内膜症の治療にも用いられます)
- 子宮体がん、卵巣がん、大腸がんの減少
- ホルモン補充療法に使用
50歳までの健康な女性であれば、ほとんどの方がOCの服用が可能ですが、体の状態や他の服用薬との関係でOCを服用できない場合もあります。来院時にチェックいたします。
従来よりOCと血栓症の関連が問題視されてきましたが、静脈血栓の発症率は産褥期間(出産後12週まで)、妊娠中、OC服用中の順に多く、OC服用者の血栓発症率は、妊娠、出産というホルモン環境の激変期間に比べると、はるかに少ないというデータがでております。但し、喫煙者、高血圧の方は動脈血栓症の発症の危険もあり、服用しないほうが安全です。